精神の成熟とサディズム

 精神の成熟には、四つの段階があるとされている。

 自分のことしかわからない「初期」、他人の顔色をうかがう「中期」、行動の規範をおのれの内に持つ「後期」を経て、自他の違いを理解・容認し、他人を許し育てることが出来る「成熟した自我」へと至る。

 もちろん、全員が成熟した自我を手に入れる訳ではない。むしろ、中期や後期のままで一生を終える人の方が圧倒的に多い。

 

 直接的なサディズムは、自我の成熟とともに薄れてゆくように見える。言い換えれば、はっきりとしたサディストは中期または後期の自我の持ち主だということになる。

 中期の場合、わがままを聞き入れてくれる相手を見分け、自分の欲望をとことんぶつける形。後期であれば、自分にとっての「正しいSM」を確立し、他人をそれに従わせたがる形を採りそうだ。

 成熟した自我を持った主だけが、マゾヒストを本当の意味で受け止め、相手の精神的な成長を願うことができる。中期はいわゆる精子脳と呼ばれ、後期は選民思想や誤った唯我独尊に陥りやすい気がする。

「精神の成熟とサディズム 」 is writed by マスターOB@SM主従関係の相克.
category
支配と服従
genre
アダルト
theme
「生き様」としてのSM